今回の事例は、タニヤのカラオケバー経営を巡るトラブルをご紹介します。
依頼者のAさんは、日本で会社を経営して、度々一人でバンコクに旅行をしていました。
行先はシーロムにあるタニヤのカラオケバーです。
タニヤは、シーロム通りとスリウオン通りを結んだ200mほどの通りに80件ほどのカラオケバーが林立して、その店の客は日本人のみです。店の女性スタッフも簡単な日本語を話せるので、日本人としては安心なのでしょう。Aさんは馴染みのお店ができて頻繁に通い、その店の日本人店主とも親しくなってきました。
カラオケ店開業の相談
次第にAさんは店の経営に興味を持ち始め、店主に相談すると彼はそろそろ日本へ帰国するつもりで、店を売却することを考えているとの事でした。
Aさんは店主に店の詳しい状況を確認すると、経営状態は良好で。Aさんは店主に店を譲り受ける相談をして、店主も承諾し契約に進んでいきました。店は店主の名義で、居抜きで買い取ることになり、総額で600万バーツ(およそ2,100万円)程でしたが、相場の分からないAさんは契約書にサインをして契約を済ませ手付金として200万バーツを支払いました。契約書はバンコクの土地局に登記するため全て英語で記入されていましたが、その時点でAさんには何の疑いもありませんでした。
お店の名義疑惑
土地局には、通訳を伴い登記を行いに行きましたが、担当者からは物件の売買の際には、売り手と買い手が一緒に赴き、その場で登記を行うので売り手が不在なので登記はできないと説明されました。また、通常はお金のやり取りは登記と同時に支払う説明を受けました。
早速Aさんは店主に連絡をしましたが、いくら連絡をしても繋がらず、店に行っても既に閉店されていてAさんは騙されたことに気づきました。
店主の捜索
Aさんは支払ったお金を取り戻そうと弊社に相談に来ました。調査内容は、店主の捜索と、お店の名義です。お店の名義は分かりましたが、お店はビルのオーナーの持ち物で又貸しのため複数の賃借人がいて、持ち主にたどり着くのが大変な状態になっていました。
店主の捜索は、弊社の現地での長年の調査活動で築かれた情報香を使い、そこからの情報提供で探し出すことができました。弊社はAさんとともに店主に面会し、逃亡の恐れがあるため管轄の警察署と連携の上、身柄を拘束し、弊社が紹介した弁護士を通じて訴訟の準備をしています。
Aさんは安易に信じ込んで詐欺に遭うことを反省し、店の経営はあきらめました。
海外で、店を経営することは容易な事ではありません、このように調査などが必要な場合は現地の事情に精通する弊社にご相談ください。
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