タイのコロナワクチン接種は2021年3月から開始して、6月に入り接種率が加速しています。6月末現在で2回目接種を含めて980万回分接種しており人口6,600万人の約15％の接種率です。この数字は諸外国と比較しても高くなく12月までに1億回で人口の70％を目指していますが、この数字を達成するには1日平均55万回以上の必要がありますが、現在1日平均25万回で格差は日々広がっています。
現在のタイのワクチン接種方法
タイ人向けのワクチンは携帯電話などのアプリや、地区の保健所などで予約日と接種場所が決めますが、接種場所はショッピングセンターなどの広いスペースの場所が会場になっています。また、ワクチンが思うように入手できず、予約日の変更や予約サイトが開始してもその日のうちに満員になり受付締め切りの状態が続いています。
タイ居住の外国人のワクチン接種状況
タイにはアセアン諸国からの労働者を除く約120万人の外国人が居住おり、6月からワクチン接種の予約サイトが開始されましたが、どのサイトもすぐに受付締め切りになり、予約の登録はされたものの接種日が確定せず、外国人はワクチン接種を終えた人はほとんどいない状況です。
その中でフランスはタイ国内８ヶ所で年齢制限などの制限を設けて自国民に対してワクチン接種を行い、中国は指定の病院で同様に接種を行う発表をしましたが、日本やアメリカなどにはその対応はありません。
今後のワクチン接種の見通しについて
これまではワクチンが予定通り入手できていないため接種率は増えていませんが、国内でワクチンの委託製造を開始して、アメリカなどの大手製薬会社からの供給も決まり、今後は増えていくと考えられますが、タイの主要産業が観光なので計画通りにワクチン接種が進まない限り観光に携わるタイ人や観光で訪れる外国人も安心できませんので、タイの経済復興にはワクチン接種が必須と考えられます。
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