タイ人の上司と部下の関係、日本と違うところ

タイの日常

 

タイ人の上司と部下の関係は、日本とは大きく異なります。多くの日本の企業の仕事の進め方は、上司が会社の目標に沿ったチームの目標を決めて、部下に仕事の役割を与えます。その進行状況や成果を判断するのが上司の役割です。部下は目標に向けて業務を遂行して、進行状況や問題点など上司に報告することで円滑な業務運営ができます。一方、タイの上司と部下の関係は、上司が一方的に部化に仕事を与えて、部下の意見を聞くことはあまりありません。ミーティングなどが顕著で、上司が必要事項を部下に伝えて部下はメモを取るだけで終了です。部下の仕事もチームで行うことはほとんどなく、漠然の同じような仕事を複数で行う不効率さがあります。

元来タイ人は、努力することを望まないで毎日楽しく暮らすことを優先に考えるので、部下に目標のハードルを上げてしまうと次の日から会社に来なくなることもあります。

日本と上司と部下の関係が異なる原因

これは、上司が部下の業務遂行のチェックとアドバイスができていないところに大きな問題がありますが、部下も仕事で責任を負いたくないので積極的に仕事をしないところにも問題があります。このように不効率な仕事を行うため、業務に携わる人員も多く同じ仕事をするにも日本の会社の3倍くらいの人数が必要です。
このようなことになるのは、タイと日本では環境の違いが大きく影響します。日本は資源の乏しい国なので、人員も含めた厳しいコスト管理と成果を出さなければ成り立たない国です。一方、タイは食料などの資源が豊富な国なので、外国企業が来るまではのんびりと暮らしてきた国です。このような環境の中で、日本や欧米の会社のように厳しく管理するのは難しいと言えます。

このように、タイと日本とでは上司と部下の関係が大きく異なります。これは日本人は仕事が優先、タイ人はプライベートを優先する現れです。

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