タイ人から見たタイ政府のコロナ対策に対して思うこと

コロナ関連

タイ人から見たタイ政府のコロナ対策については、昨年と今年では政府への評価が大きく異なります。昨年はタイ国内にわずかにコロナ感染者が発生した時には、外国からの入国制限や夜間外出禁止、飲食店や商業施設などの営業制限などで新規感染者をほとんど抑えて、国内に1名感染者が出るだけでもニュースになるほどでした。
この時点では、日常の暮らしの中での行動制限はあるものの、観光関連に携わる業種以外からは大きな不満はありませんでした。

2020年12月にバンコクに隣接するサムットサコーン県の魚介類市場でクラスターが大量発生して、その後はラヨーン県の娯楽施設や、今年の3月にはバンコクでも感染が始まり、その後は急激な増加になりました。

これまでコロナ感染者を抑えてきた他の国と同様に、タイ政府は規制を強化することで感染を抑えられてきたので、ワクチンの手配が遅れていました。その後はワクチンの手配を急ぎましたが、すでに世界中に蔓延している中で思うような手配ができず、最初に手配できた中国製ワクチンでは効果がほとんどないことから、タイ人の政府に対するコロナ対策について不満が持ち上がりました。

政府に対するタイ人のデモ

その後、タイではバンコクを中心に政府に抗議するデモが頻発するようになり、7月以降はデモ隊と警察との衝突で多くのけが人も発生しています。
このデモはコロナ対策による不満ばかりではありませんが、感染者が蔓延したことと、厳しい規制の中で先行きが見えない不安がデモを頻発する大きな原因と言えます。

この状況がいつまで続くのかは不透明ですが、タイ政府の外国人観光客の誘致とコロナ感染を抑えることがタイ人の政府に対する不満を解消するための課題になります。

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