タイはマレーシアやカンボジア、ラオス、ミャンマーと国境が接する国で、これまではどの国とも問題になるような紛争もなく、比較的良好な関係を保ち東南アジアの中心の国としてリーダーシップを維持してきました。
2022年のタイ外交問題の課題
2021年2月に隣国のミャンマーがクーデターを起こして、国軍による暴力と国民の弾圧によってミャンマーは悪化の一途をたどっています。多くの諸外国はこの事態を重く見て、ミャンマーに対して経済援助の停止など厳しい措置を打ち出しましたが、タイにおいてはミャンマーに対して甘い措置がとられています。
タイは現在のミャンマーと同じように、軍のクーデターによって今の政権がつくられました。これまでもミャンマーの軍とは密接な関係にあったと言われるタイの現政権がミャンマーに対して踏み込んだ行動がとれないところがあります。
また、タイはミャンマーとラオス、カンボジアからは特別ビザを発行して、それらの国からは多くの労働者がタイで働いています。その多くは建築現場や工場などで働く低賃金労働者ですがその中でもミャンマー人労働者は160万人と言われ、タイにとっては必要な労働力です。
ミャンマーのクーデター以降は、タイへ逃れるミャンマー人も続出しており、国境周辺ではミャンマー人難民があふれています。これ以上、ミャンマー人のタイ入国を防ぎたいとの思惑もタイ政府にはあります。
ミャンマーは国境を接する面積はタイが一番多く、これまでは経済的な結びつきも強いミャンマーに対して強硬姿勢を取るのは難しいかもしれません。
このように、タイが抱える外交問題としては、ミャンマーに対してどのような対応をして行くのかが注目されます。
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