2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻は、世界中の注目を集めてヨーロッパのNATO加盟国でも緊張が走っています。この事態はヨーロッパなどの近隣諸国だけでなく、他のエリアの国にも影響を及ぼしています。その中でも東南アジアに位置するタイにはウクライナの戦争はどのような影響が出ているのでしょうか。
ウクライナ戦争でのロシアからの輸入品の影響
ウクライナでの戦争でタイは直接の影響はありませんが、石油の価格が上がる中で産油国のロシアの輸出禁止いかんではさらに上昇することが考えられます。また、ロシアからは農業用の肥料や家畜の飼料、鉄などを輸入しておりこれらの価格の高騰などにより物価の上昇が懸念されます。
このようにロシアへの制裁で輸入制限を敷くことにより資源が不足する影響が出ます。
タイの観光産業への影響
タイがウクライナの戦争で最も大きな影響を受けるのは観光産業ではないでしょうか。タイにはヨーロッパ各国からたくさんの旅行者が訪れます。その中にはウクライナやロシアからの旅行者も含まれます。特にロシアは現地が冬の時期には長期の休みを取りタイに長く滞在します。タイ人が感じる直接の影響はウクライナやロシアからの旅行者の減少ではないでしょうか。
タイのバンコクではそれ程ロシア人やウクライナ人を見かけることはありませんが、それらの国からはプーケットやパタヤなどのビーチに滞在します。自分の国が寒いため南郷のビーチへのあこがれがあるのでしょう。その中でタイでは、3月になりロシア人の保有するクレジットカードで現金が下せなくなりプーケットには3,000人以上のロシア人が帰国することもできない状況になっています。今後ロシアからの救援機がタイに到着できるかも未定です。
このようにタイでは取り残されたロシア人と今後ロシア人やウクライナ人がタイに来ることができず、観光産業に影響が出ることが考えられます。
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