タイは麻薬や薬物の取り締まりが厳しく行われていることは有名ですが、2018年に医療目的や食品、化粧品での使用が合法化されて、2020年には民間で医療大麻の栽培及び認可を受けた医療機関、研究所への販売が許可されて自治体によって大麻に対する条例が徐々に緩和されています。そのような中で2020年6月9日には新たなルールが施行されて、大麻草は地元の自治体に届け出を出せば自宅で栽培できるようになりました。ただし栽培できるのは医療用に限られ、免許がなければ商業用に使用することはできません。
このように大麻解禁はタイの景気回復に寄与するのでしょうか。
大麻解禁はどのように寄与するか
タイの大麻解禁は自由に大麻を使用できるのではなく、吸引は自宅のみ可能であるなどと法整備がまだ追いついていない状況なので、今後タイ政府がどのような発表をするのか注目が集まります。その中で、バンコクでは販売開始日には現地のタイ人や外国人が大麻を求めて移動販売車などに長い行列を作る光景が見られていて、今後どの程度景気に寄与するのか期待が高まっています。では、大麻解禁はどのように景気回復に寄与するのでしょうか。
東南アジアと欧米諸国の大麻の使用方法は大きく異なり、欧米では医療用と嗜好用として販売されていますが、タイは東南アジアにおいて大麻分野の牽引を目指しているように考えられます。大麻が景気に寄与すると考えられることは、現地のタイ人が利用する需要が最も多く、大麻が認められていない国からの訪問者が増加することがあります。その中で、大麻の市場規模としては2024年までに4億2400万ドル(約540億円)に達する可能性があると報じられています。
日本人がタイの大麻解禁で注意すること
タイで大麻が解禁となり、日本人がタイ国内で使用することは認められますが日本では大麻の保持等については認められていません。タイに観光などで訪問した時に購入した大麻の保持や栽培、譲渡を行った場合には処罰の対象になりますので注意が必要です。
このように、大麻解禁が施行されたタイは2022年7月からさらに入国規制が緩和されるため、たくさんの外国人が入国して大麻を求めることが考えられます。
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