今回の事例は、海外で起業を目指す依頼者が、現地の事情に詳しいパートナーと共同経営でレストランの展開を目指していましたが、依頼者が投資したお金をパートナーに着服され、弊社の調査によりお金を取り戻した事例です。
海外で起業する場合、国の文化や習慣、国民性が異なり成功するためには現地の事情に精通したパートナーが必要で、そのパートナーの力によって起業の成就に大きく影響します。
タイも例外ではなく、この国のビジネス社会は日本のように契約社会ではなく、コネとお金が大きく影響します。そして、タイ社会にコネを持つパートナーとの共同経営が成功する大きな秘訣ですが、そこには大きな危険性も秘めていました。
共同経営者への不信と裏切り
依頼者はタイでレストランの展開を目指して、この国の事情に精通したパートナーAと共同経営をする予定でした。お店探しや、備品の購入、政府機関への申請など現地の事情に詳しいAに任せていました。準備が進んでいく中で、お店の賃貸や備品の購入、改装工事などの契約も始まりましたが、改装を受け持つ業者からは追加料金の請求まで要求され、工事も一向に始まらないので依頼者も不審に思い、Aに催促を促すとタイでは予定通りに進まないと諭されるだけで工事を開始する気配は一向にありません。
暫くして再度Aに連絡をしても電話は繋がらず、既に住居も引き払った後でした。この時、依頼者は今まで投資したお金を持ち逃げされたことに気づきました。
持ち逃げした共同経営者の捜索
依頼者は海外で頼るところはどこにもなく、弊社に相手の居所を突き止め投資したお金を取り戻す依頼をしました。調査方法は、唯一の手掛かりの相手の電話番号だけです。弊社は現地のネットワークを使い住所を洗い出してAを探し出すことができました。その後、弊社の提携している弁護士を紹介し、弁護士からの詰問でAは計画的に犯行に及んだことを全て認め、法的手続きを行った上で投資したお金も取り戻しています。
海外で起業する場合は、現地に精通するパートナーは重要ですが、その相手から騙される犯罪も発生しています。弊社は現地に強いネットワークを持ちあらゆるトラブルに対応した実績があります。タイでの起業やトラブルに遭遇した場合には、ご相談ください。
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