タイでは、日本以上に出会い系サイトで知り合う機会が多く、それはタイ人同士でなく外国人も含まれます。今回は出会い系サイトで知り合った男女のトラブルの事例をご紹介します。
出会い系サイトでの出会い
タイバンコクに住む日本人の男性は、出会い系サイトでタイ人女性と知り合い、数か月後には初めて女性と会い、その後も頻繁に会い続け、独身の日本人男性の部屋にも泊まるようになりました。彼女はパトムタニ県のゴルフキャディとして働いており、休みの前日には日本人男性の部屋に来るパターンです。男性もゴルフをするので度々彼女の働くゴルフ場を訪れていました。そこには、彼女の母親も勤務しており彼とも顔なじみです。
結婚式
ある時、彼は母親から呼び出されて彼女同席のもとで、既に二人は夫婦同然なので結婚するように半ば強制的に言われ、結婚式を田舎の実家があるブリラムでやるスケジュールまで決められていました。彼は戸惑いながらも、結婚も少しは考えていたのでその話を承諾しました。
タイでは結婚する時には田舎では女性の実家で結婚式を催し、結納金とゴールドを女性にプレゼントして、集まった客に披露する習慣があります。
彼もその習慣に従い彼女の実家で結婚式を執り行い、結納の品も収めました。
結婚式の後はバンコクに戻り一緒に暮らす予定でしたが、彼女は仕事を続けるため仕事のある日はゴルフ場近くの母親の家に泊まり、仕事のない日は部屋で暮らすはずでした、ところが急にお客の予約が増えて部屋に戻るのは月に2～3日の生活です。
さらに、婚姻届けを日本大使館に出そうとしても、なかなか書類を持ってこないので手続きもできません。
女性の行動調査
2か月程経つと部屋には全く帰ってこないで、連絡しても返事がありません。不信に思った彼は、日本人の経営する調査会社に彼女の調査を依頼しました。
調査方法は、勤務先のゴルフ場での勤務状態と、尾行です。調査を開始してから数日後、彼女の仕事はそれほど忙しくなく週に2～3日に勤務で、母親の家に泊まっているのも嘘で、アパートを借りて現地の男性と一緒に生活をしていました。
依頼者への報告
依頼者には調査内容を報告して、その結果を聞いた依頼者は落胆をしていましたが、結婚後に急に仕事が増えて部屋に来なくなったことからこのような事態になることは覚悟していたようです。そして、婚姻届けを出す前だったのでそれは救われたと納得していました。
今回の事例は、明らかに結婚詐欺に該当します。タイでは、外国人相手にこのような詐欺も発生していますので、調査が必要な場合はご相談ください。
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